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心臓(冠動脈造影)CTのご案内

 これまで、狭心症や心筋梗塞といったいわゆる「虚血性心疾患」の最終診断には、心臓カテーテル検査が施行されてきました。この検査は手や足の動脈からカテーテルといわれる細い管を血管内に挿入し、レントゲンで確認しながら心臓の血管(冠状動脈)に造影剤といわれる薬物を注入することで、血管の狭窄の有無や程度、部位を調べる検査です。この検査は日本でも広く普及しており、当院にても多数施行されております。基本的には合併症の危険の極めて少ない検査ではありますが、動脈の中にカテーテルを挿入することの危険性や、検査後の止血(静脈と違い動脈ですから、数時間圧迫しないと血がとまらない)などの問題もあり、安易に施行すべき検査ではありませんでした。
 近年、画像診断技術の進歩により、こうした心臓カテーテル検査と同様の情報をCTスキャンにて得ることができるようになりました。それが今回当院にて採用した64列マルチスライスCT(Philips社製Brilliance 64)です。
 このマルチスライスCTは従来のCTと異なり1回転の撮影で64スライス(従来は1スライスのみ)の身体情報を得ることができます。当初4列から始まった多列化は8列、16列と進み、64列はその最高機種にあたります。その結果、数秒間の息止めで、広範囲の情報や心臓のように動く臓器の情報が得られるようになりました。(16列ではおよそ20から30秒の息止めが必要な情報が、64列ではわずか数秒間の息止めで充分です)
 冠動脈 造影 CT撮影には 心臓 カテーテル検査と同様に造影剤を要しますので、造影剤アレルギーのある方には施行できませんが、注入は静脈からで、カテーテルの挿入もなく、いわゆる「普通のCT検査」と何ら変わりはなく外来で短時間で検査し、すぐにご帰宅いただけます。また、静脈からの注射のみなので数分間の止血で済みます。
 この検査方法の登場で、これまでカテーテル検査をためらっていた患者様にも安全にすばやく冠動脈の検査が施行できるようになりました。歩行や階段昇降の際に胸の圧迫感を感じるなど、心臓の病気が気になる方は是非、ご相談ください。
 なお、不整脈があると画像が正確に撮影できない場合があります。詳しくは担当医にお尋ねください。
正常な心臓の血管
CTにより収集されたデーターから冠動脈の写真を100枚程度作成し、診断を行っています。
狭窄している部分は、右の写真白色の矢印の先の様に明確に確認することができます。
心臓カテーテル検査と冠動脈造影CT検査の比較
心臓カテーテル検査 心臓(冠動脈)CT検査
血管合併症の危険性 あり なし
造影剤アレルギーの危険 あり あり
検査時間 約30分 数秒間(息止め時間)
検査場所 (原則として)入院が必要 外来 検査(検査後は帰宅できます)
費用(3割負担) \50,000〜\100,000位 \10,000位
  (2割負担) \40,000〜\90,000位 \6,000〜\7,000位
  (1割負担) \20,000〜\30,000位 \3,000〜\4,000位
検査手順
 1.循環器内科の外来診察をお受けください。
 2.検査予約をしていただきます。(当日行える場合も有ります)
 3.検査の時間は30分程度です。2〜3日後に外来で結果を聞くことができます。


※ 検査に関わるご不明な点は放射線科 電話047-451-6000(内線1121) までお問い合わせください。
 
 
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